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2018.8.6

東京医科大学による得点操作の問題で思う

皆さんこんにちは。那覇本校より佐久間です。

東京医科大学による受験者の得点操作が明るみに出て、問題となっていますね。
ニュースを要約すると「東京医科大が受験者の得点を調整することによって女子と3浪以上の男子受験者の合格者数を抑制していた」ということらしいです。

この問題は今後、全国の大学にも、それこそ私立・国公立の区別なく飛び火していくのではないかと思います。
なぜなら、こういった恣意的な得点操作は暗黙の了解のもと、幅広く行われていることだからです。全国の多くの大学(すべてではないにしても)が戦々恐々としていることは想像に難くありません。

医学科志望の生徒であれば「○○大学は3浪以上はとらない」などということがいわば常識のように語られているため、我々のような業界の人間ではなくとも、聞いたことがあると思います。「今さら何言ってんの」とさえ思う医学部志望の受験生も多いでしょう。

実際にはこういった得点操作は「面接」という、点数をどうにでも(筆記テストのような客観的能力ではなく、大学側の主観的な判断で)一方的に操作できる隠れ蓑を用いて巧妙に行われることが多いため、これまでは問題として表面化してこなかったのかもしれません。(むしろ文科省は「故意に」この問題を看過してきたのかもしれませんが。)

では、さて、この問題の本質は、「男女差別はよくない」、「多浪生の差別はよくない」ということにのみ収斂するものでしょうか。もちろん、これらの差別は言語道断であり、受験の公平性を著しく損なうものであるため、ただちにやめるべきです。(個人的には、「多浪生や女子取りたくないなら選抜要項に始めからそう書いとけよ!」とさえ思います。書けないでしょうが。自分たちも社会通念上やってはいけないとわかっているはずなので。)

じゃあ、なんでやるの?という話です。明らかに悪いことで、善悪の判断ができる知識と良識の塊であるはずの大学が。ましてや人の命を扱う将来の医師を育成する倫理感をバリバリ売りにしている医学部が。能力が足りている人を、女性だからという理由だけで落とすの??

この答えを探るには、医療界の現状における洞察が必要になるのかもしれません。医師不足、地域による偏在、診療科による偏在、男女による偏在。医師の過労。就労状況。
おそらく、結婚・出産があり、体力も男子よりも劣る女子を増やしたくないんでしょう。年齢が行き過ぎた人間を育成したくないんでしょう。

でもこれって、入試で調整する話?って思ってしまうわけです。大学にその調整役させるの?一方では医師不足っていいながら、こういった差別(調整?)をいわば黙認してきた責任は大学側にだけ押しつけられるべきでは到底ないと思います。まぁ、この辺はまったく知識不足のため、今後日本の医療政策などがいい方に向かうことを願うばかりです。(自分ももう若くないので頼みますよ・・・。)

16:04 | 那覇本校
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