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沖ゼミブログ

2016.12.15

アンドロイドも作られたらしいです

こんにちは、中等部那覇教室から前里です。

突然ですが、先週12月9日にある有名な作家の没後100周年を迎えたのはご存知でしょうか。

 

その作家とは・・・夏目漱石です。

 

デビュー作である『吾輩は猫である』をはじめ、たびたび映像化もされている(今年のお正月にもやってました)『坊ちゃん』、高校の国語教材として定番化している『こころ』など多くの作品を残しています。1984年から2004年までは千円札の肖像画にも採用されていました。

 

1867年に東京で生まれた漱石(本名:夏目金之助)は、大学時代に俳人・正岡子規と出会い、文学的にも人間的にも影響を受けたとされています。「漱石」というペンネームも実は正岡子規の数多いペンネームのうちの1つで、後に譲りうけたものだそうです。

 

この「漱石」というペンネームは中国・唐代の『晋書』にある故事「漱石枕流」が由来となっています。

 

孫子荊、年少き時、隠せんと欲し、王武子に語りて、枕意思漱流を当つるに、誤りて曰はく漱石枕流と。王曰はく、「流に枕す可く、石に漱ぐ可けん乎」孫曰はく、「流に枕する所以は、其耳を洗はんと欲し、石に漱ぐ所以は、其歯を礪せんと欲するなり」と

 

晋の孫子荊がまだ若かった頃、厭世し隠遁生活を送りたいと思い、友人の王武子に「山奥で、石を枕に、清流で口をすすぐという生活を送りたい」というところを間違えて、「石で口をすすぎ、流れを枕にしよう」と言ってしまった。王武子が「流れを枕にする? 石で口をすすぐ? できるわけがない」と言った。すると孫子荊は負けじと「流れを枕にするのは俗世間の賎しい話で穢れた耳を洗いたいからだ。石で口をすすぐのは俗世間の賎しいものを食べた歯をみがきたいからだ」と言い返した。

 

孫子荊が自分の言い間違いを認めず、もっともらしいことをこじつけて言ったことから、「漱石枕流」や「石に漱(くちすす)ぎ流れに枕す」は負け惜しみの強いこと無理やりなこじつけ、ひいては変わり者のことを意味する言葉となっています。

 

そんな言葉をペンネームにした夏目漱石は、いったいどんな人物だったのでしょうか。

 

今年は没後100周年ですが、来年には生誕150周年を迎えます。書店でも特設コーナーが組まれていたりしているので、この冬休みはぜひ漱石の作品を読んでみてください。

 

また、タイトルが気になった人は「夏目漱石」「アンドロイド」で検索してみてくださいね。

マスキングテープ

2016.12.8

兼好法師『徒然草』

こんにちは、中等部那覇教室から前里です。

今回は中学生の定番教材紹介第2弾、兼好法師の「徒然草」です。

 

清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』と並び、日本三代随筆の一つとされる『徒然草』は鎌倉時代に成立したとされています。

 

よく教科書に載っているのものとして、『徒然草』を書いたときの動機や心境を述べた序段(つれづれなるままに)の部分や、猫またのうわさにおびえていたある連歌師が、夜道で自分の飼っていた犬に飛びつかれたことを猫またにおそわれたと思い込んで肝を冷やしたという笑い話(89段・奥山に猫またといふもの)、木登りの名人が「ミスは危険な場合よりも安心だと油断する場合に起こすものだから注意しなければならない」と言った話(109段・高名の木のぼり)などが挙げられます。

 

そしてラインナップからはずせないのが、現在公立生のクラスで演習中の「仁和寺にある法師」(52段)です。

 

法師が長年の目的を果たすために石清水八幡宮に参詣しに行くものの、ふもとの寺社に参詣して目的を果たしたと勘違いする話で「少しのことにも先達はあらまほしきことなり。(少しのことにも指導者がいてほしいものだ)」という筆者の評で終わっています。

 

目的を果たせず残念な結果に終わってしまった法師ですが、その次の段でも仁和寺にいたある法師の話題が続きます。

 

これも仁和寺の法師、童の法師にならんとする名残りとて、おのおの遊ぶことありけるに、酔ひて興に入るあまり、かたはらなる足鼎を取りて、頭にかづきたればつまるやうにするを、鼻をおしひらめて、顔をさし入れて、舞ひ出でたるに、満座興に入る事かぎりなし。しばしかなでて後、抜かんとするに、大方抜かれず。酒宴ことさめて、いかがはせん、とまどひけり。とかくすれば頸のまはりかけて血垂り、ただはれみちて、息もつまりければ、うち割らんとすれど、たやすく割れず。響きて堪へがたかりければ、かなはで、すべきやうなくて、三足なる角の上に、帷子をうち掛けて、手をひき杖をつかせて、京なる医師のがり、ゐて行きける道すがら、人のあやしみ見ることかぎりなし。

 

稚児が一人前の僧になろうとするお別れだということで開かれた宴会で、調子にのったある法師が足鼎(三本足のついた釜)を頭にかぶって踊ったところ抜けなくなってしまった・・・という話です。その法師はどうなったかというと、

 

医師のもとにさし入りて、向かひゐたりけんありさま、さこそことやうなりけめ。物を言ふも、くぐもり声にひびきて聞こえず。「かかることは文にも見えず、伝へたる教へもなし。」と言へば、また仁和寺へ帰りて、親しき者、老いたる母など、枕上に寄りゐて泣き悲しめども、聞くらんとも覚えず。かかるほどに、ある者の言ふやう、「たとひ耳・鼻こそ切れ失すとも、命ばかりはなどか生きざらん。ただ力を立てて引きたまへ。」とて、わらのしべをまはりにさし入れて、かねを隔てて、頸もちぎるばかり引きたるに、耳・鼻かけうげながら抜けにけり。からき命まうけて、久しく病みゐたりけり。

 

医者をたずねていっても、医者にも手がつけられなかったので、結局力任せに引き抜き、耳や鼻はもげてしまったものの命だけは助かり長い間病でふせっていた、というなんともいいがたい結末を迎えます。私はこの話から「調子にのっていると後から痛い目を見ることになる」という現代にも通じそうな教訓を得ましたが、みなさんはいかがでしょうか?

 

今回紹介した話は『徒然草』の全244段(序段を含む)のうちの1エピソードに過ぎませんが、まだまだ現代にも通じるような感覚や教訓を書いたエピソードがたくさんあります。古文の勉強もかねて読んでみてくださいね。

マスキングテープ

2016.11.24

音読練習のすすめ

こんにちは。中等部から前里です。

突然ですが、みなさんは下の傍線部の漢字を正しく読めますか?

 

①父は、健康を保つために平生から散歩を心がけている。

 

今日の社会では、若者の活字離れが問題になっている。

 

これらは、生徒に音読してもらうと読み間違えることの多い言葉です。①はへいぜい、②はこんにち と読みます。平生はいつも・普段、今日は最近・現在と言い換えると分かりやすいでしょうか。

 

ということで、今回は「音読」についてです。

よく、音読の学習効果には「脳が活性化する」や「記憶に残りやすい」などが挙げられますが、私は、

 

 ①単語や文意の切れ目が理解できているか。

 ②漢字が正しく読めているか。

 

の二点をチェックするために授業内で音読させています。

この二点は、文章読解のうえで最低限必要な力だと考えているからです。

 

単語や文意の切れ目がきちんと理解できていなければ、その文章の内容も理解できるわけはありませんし、漢字の読み方がわからなければ、その言葉の意味も分かっていないことが多いです。

特に、書き抜き問題が苦手な人は、①ができていない可能性大です。

 

ですから、音読できる = 内容を理解するために最低限必要な条件をクリアしている ということになると思います。

 

また、音読させた際によく、早く終わらせたいのか早口で読んでしまう生徒がいますが、それでは意味がありません。

音読する際には、文意の切れ目や句読点で意識して少し間をあけるよう心がけましょう。

そうすれば、日本語のリズムや助詞(てにをは)の使い方をなんとなくでもつかめてくるはずです。

 

マスキングテープ

2016.11.10

情けは人のためにならない?

中等部那覇教室から前里です。

先日、授業で「情けは人のためならず」ということわざを使った作文を書いてもらいました。

すると、生徒全員が「情けをかける(甘やかす)のは、相手のためにならないからしないほうがいい」という解釈のもと、作文を書いていました。

誤用の多いことわざとして有名だったので、「何人かは誤解しているだろうな」と覚悟はしていたものの、まさか全員間違えるとは・・・衝撃を受けました。

 

「情けは人のためならず」の「人のためならず」とは、「人のため(に)ならない」ではなく、「人のためではない」。つまり、「人に良いことをしていれば、いつかは自分にもよいことが巡ってくる」ので、人には存分に情けをかけなさい、というのが本来の意味です。誤用の解釈とは正反対になってしまいますね。

 

毎年行われている文化庁の国語に関する世論調査でも、「情けは人のためならず」を正しい意味で使っている人は半数にも満たなかったそうです。時代が変化していく中で、言葉もそれに応じて変化していくのは止められないことかもしれませんが、もっと言葉を大切に扱っていかなければならないな、とあらためて思いました。

 

ちなみに、「かわいい子には旅をさせよ」というのも誤用の多いことわざとしてよく取り上げられますが、正しい意味が説明できるでしょうか? 「かわいい子供には旅行をさせて、見聞を広めさせよう」という意味ではありませんよ。

もし誤解していたのなら、辞書を引いて調べてみてくださいね。

マスキングテープ

2016.10.27

松尾芭蕉「おくの細道」

中等部那覇教室から前里です。

 

現在公立中3年生のクラスでは、松尾芭蕉「おくの細道」を学習中です。

「おくの細道」は江戸時代の俳人・松尾芭蕉の記した紀行文であり、教科書に掲載されていることもあって日本でも有名な古典作品の一つです。教科書には、「月日は百代の過客にして行き交ふ年もまた旅人なり。」という文から始まる冒頭部分(旅立ち)や、現在世界文化遺産にも登録されている平泉(岩手県)でのエピソードが掲載されることが多いですが、その後も芭蕉の旅は続きます。

 

平泉を出発した芭蕉は奥羽山脈を越えて山形県・立石寺で「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」という有名な句を残し、最上川を下った後(五月雨を あつめてはやし 最上川)、日本海側を南下し八月下旬に美濃国(現在の岐阜県)大垣に到着します。そこで弟子たちと会ったあと、伊勢神宮を見に行くために船に乗り出発する・・・というところで「おくの細道」は終わりを迎えます。

 

このように、「おくのほそ道」には5ヶ月間で約2400キロメートルを旅した芭蕉の記録が残されていますが、この本の内容から芭蕉に関するある有名な説が生まれたのはご存知でしょうか。

 

それは・・・「松尾芭蕉は実は隠密(忍者)だったのではないか」という説です。

 

旅をしていた当時、芭蕉は45歳であったにもかかわらず、一日数十里(一里は約4キロメートル)も山歩きをしたという記述があり、当時のこの年齢からすればかなりのハイスピードな旅だったことや、芭蕉が忍者で有名な伊賀国(三重県)の出身であったことなども合わさってこの説が生まれたそうです。

 

「おくの細道」が、芭蕉が旅を終えて江戸に帰ってきてから書いた本であることや、同行した弟子の記した本に書かれた内容と多少のズレがあることから、作中の日付やエピソードが真実かどうか疑問が残りますが、もし俳句の名人というのが世を忍ぶ仮の姿で実はすご腕の忍者だった・・・となると何だかワクワクしませんか?

 

 

古文の授業をしていると、「古文は苦手」という声を聞くことも多いですが、作者や時代背景・追加エピソードなども調べていくと、案外面白い発見があるかもしれませんよ。

マスキングテープ

2016.9.14

○○の秋

こんにちは。

沖ゼミ首里教室から与那原です。

 

暦の上では秋ですが,まだまだ暑い日が続きますね。

皆さんにとっての秋は何ですか??

学生時代の私は専ら「スポーツの秋」でした!!

涼しくなりつつもありますので,運動をするのには良い季節です。

今の私にとっては「食欲の秋」が専門ではありますが,,,

 

他にも,「勉強の秋」「読書の秋」「芸術の秋」などと呼ばれますよね。

テレビでも芸術を取り扱う番組が増えたような感じがします。

受験生には時間がなくて,読書やら芸術に時間を割くのは難しいかと思います。

なので,それ以外の生徒たちには是非とも,読書しながら芸術の世界への興味関心をもって欲しいです。

と体育会系の私が言っても説得力が弱いと思いますので,とある事例を紹介します。

 

これは,私がこの仕事を初めて最初の年のことです。

私が担当していた生徒ではないのですが,英語がとっても苦手な生徒がいました。

が!!

なぜか模試の英語で高得点を取ってくるんです!!

普段の英語の授業からすると不可解なくらいの得点力だったんです。

本人に理由を聞いてみると,「えっ?だってこれブラックホール系の話でしょ!!本文はあんまり読めないけど,選択肢みたらこれしか当てはまらないもん!!」

という理由でした!!

彼の受験するところは,英語でも中身が理系の学校でしたので,英語力を飛び越えて理系の知識だけで得点するという驚異的なことをしていました。

もちろん,そこには必要最低限の英語力は必要です。

 

彼は理系好きに偏りすぎた,ちょっと変わった受験パターンでした。

しかし,教科書以外の知識を豊富に持っていてそれがプラスにはたらいた事例です。

これはなにも,彼にだけ当てはまるパターンではありません。

むしろ,受験生に当てはまるのは,「一般的な知識の不足により,文章が読めない」という事態です。

国語,英語で科学分野,芸術分野が出題されると,途端に得点が出来なくなる,そんな状況に心当たりがある生徒はいませんか??

もちろん,読解問題なので,知識が入っているかどうかを問うのではありません。

ただ,知識が入っているのと,そうでないのとでは大きな差になっているのも事実です。

ある程度知識が入っていると,読むのも楽になりますし,常識的に答えを選択することだって可能になります。

 

先程も書きましたが,受験生は知識よりも目の前の試験に集中してください。

それ以外の生徒は,今のうちにいろんな知識を蓄えてください。

前述したとおり,入試において大きな力になる可能性があります!!

もっと先の話になれば,社会人になったときに,知識の少なさは恥ずかしく感じることもあります。

これは,スポーツに力を注いできた私が大いに感じていることです。

だからこそ,今ですら毎日勉強ですし,それが楽しいです。

 

最後に,いきなり「知識を入れた方が良いよ」と言われても中々動き出せないと思います。

体育会系な私ですが,見た目以上にいろんな知識がつまっていますよ!!

勉強への入口は好奇心です。

体育と科学!これだって繋げっちゃうのが科学です。

休み時間とか,ちょっとした理系の楽しいお話とか聞いてみてください。

だいたい答えたいと思います。

少しでも興味をもって,勉強が楽しくなれば良いな!!

と思います。

この秋は,もっと知識を深める「勉強の秋」「読書の秋」「芸術の秋」にしてみてはいかがでしょうか??

私は沖ゼミ首里教室にてお待ちしておりますよ。

(木曜日は沖縄本校にいます)

 

では,この辺で!!

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